広告出稿のキホン。主な媒体の特徴と選び方のポイント
広告とは、ターゲットに向けて情報提供を行うことで認知の拡大や販売促進、ブランディングなどを図るマーケティング活動です。ただし、広告施策を行うには、マスメディアをはじめとするさまざまな広告媒体への出稿が必要となります。
企業のマーケティング部門や広報部門の担当者のなかには、「広告を出稿する手順が知りたい」「広告媒体はどのように選べばよいのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、広告出稿の手順や、出稿先となる広告媒体の特徴・選び方のポイントについて解説します。
▼合わせて読みたい記事
・広告を出稿する4つの目的と設定する際の注意点
・広告に期待できる効果とは? 効果測定の方法も併せて解説
目次[非表示]
- 1.広告を出稿する手順
- 1.1.①ターゲット選定
- 1.2.②出稿先の選定
- 1.3.③出稿先への問い合わせ・見積もり
- 1.4.④クリエイティブの制作
- 1.5.⑤広告媒体への出稿
- 2.主な広告媒体と特徴
- 3.広告を出稿する媒体を選ぶポイント
- 3.1.①ターゲット層との親和性を考える
- 3.2.②費用対効果を算出する
- 3.3.③伝えたい情報量で選ぶ
- 4.まとめ
広告を出稿する手順
広告の出稿を行う際は、ターゲットを選定したうえで、出稿先の選定とクリエイティブの制作を行う必要があります。
①ターゲット選定
広告の出稿においては、広告で訴求するターゲットを選定しておくことが欠かせません。ターゲットが明確になることで、出稿先の選定やクリエイティブの制作を効率的に行えるようになります。
また、ターゲットの選定においては具体的なターゲット像としてペルソナを設定することが有効です。
▼ペルソナに設定する項目の例
項目 |
例 |
年齢 |
35歳 |
性別 |
男性 |
職業 |
不動産営業 |
居住地 |
東京 |
家族構成 |
妻・子ども一人 |
興味関心 |
野球観戦・スマホゲーム |
抱えてる悩み |
残業が多く家族との時間がとれない |
②出稿先の選定
広告を出稿する広告媒体の選定を行います。広告媒体には、大きく分けてWeb広告とマスメディア広告、セールスプロモーション広告(以下、SP広告)の3種類があります。
出稿先の選定においては、広告媒体ごとの特徴を押さえておくことが重要です。
なお、広告媒体の特徴や選び方のポイントについては後述します。
③出稿先への問い合わせ・見積もり
選定した出稿先に問い合わせて、費用の確認を行う必要があります。
広告の掲載サイズや掲載場所、掲載期間などによって価格が変動します。出稿先に問い合わせ・見積もりを依頼して、最終的な費用がいくらになるかを確認します。また、広告出稿における自社の予算を策定しておくことも欠かせません。
なお、出稿にかかる費用相場についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
④クリエイティブの制作
広告のアイデア・デザイン・表現などによって構成されるクリエイティブを制作します。
▼広告におけるクリエイティブの構成要素
- 広告で伝えるメッセージ
- ビジュアル
- キャッチコピー など
クリエイティブの制作を行う際は、ターゲットの課題・悩みを自社商材で解決できると示すことがポイントです。
⑤広告媒体への出稿
クリエイティブが完成したら、広告媒体への出稿を行います。広告の出稿においては、媒体ごとの審査を通過する必要があります。審査においては、広告の表現方法や内容に問題がないかを確認されます。
出稿をスムーズに行うには、広告表現に関する法令やガイドラインなどを自社であらかじめ確認しておくことが重要です。
なお、広告規制やガイドラインについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
主な広告媒体と特徴
主要な広告媒体としては、テレビ・新聞などのマスメディアを活用するマスメディア広告や、インターネット上の広告枠に出稿するWeb広告が挙げられます。
また、そのほかの広告の総称としてSP広告もあり、ダイレクトメールや看板、ポスターなどが該当します。
それぞれの広告媒体における特徴は以下のとおりです。
▼広告媒体ごとの特徴
広告媒体 |
特徴 |
マスメディア広告 |
|
Web広告 |
|
SP広告 |
|
なお、広告媒体の種類と特徴についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
広告を出稿する媒体を選ぶポイント
広告の出稿先となる媒体を選ぶ際は、出稿目的やターゲット層との親和性や費用対効果、伝えたい情報量などを基に選定する必要があります。
①ターゲット層との親和性を考える
広告媒体は、ターゲット層との親和性を基に選定することが重要です。
広告をとおして接点を創出できるターゲット層は、広告媒体によって異なります。
また、同じ種類の広告であっても媒体によってリーチできる層が異なるケースもあります。例えば、SNSはサービスによって利用者層が異なるため、SNSを用いたWeb広告を出稿する際には、ターゲット層の利用率が高いSNSを選定する必要があります。
②費用対効果を算出する
出稿した広告の費用対効果を算出しておくと、次に広告施策を行う際の出稿先の策定に活用できます。
広告の費用対効果を算出する指標としては、ROASがあります。また、利益率を示す指標のROIも費用対効果の把握に用いることが可能です。
ROAS・ROIは以下の計算式で算出できます。
▼ROAS・ROIの計算式
指標 |
計算式 |
ROAS |
ROAS(%)=広告による売上(円)÷広告費用(円)×100 |
ROI |
ROI(%)=広告による利益(円)÷投資額(円)×100 |
なお、広告の費用対効果についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
③伝えたい情報量で選ぶ
自社が広告で伝えたい情報量に合った広告媒体を選ぶことが重要です。
広告で伝えられる情報量は、広告媒体によって異なります。例えば、広告のサイズ・スペースによる情報量の違いや、文字と静止画、動画による情報量の違いが挙げられます。
特に動画を用いた広告は、視覚と聴覚の両方から情報を伝えられることから、商品・サービスの理解を深めてもらいやすくなる効果が期待できます。
まとめ
この記事では、広告の出稿について以下の内容を解説しました。
- 広告を出稿する手順
- 主な広告媒体と特徴
- 広告を出稿する媒体を選ぶポイント
広告を出稿する場合、ターゲットを選定したうえで、出稿先の選定とクリエイティブの制作を行う必要があります。また、予算の策定や社内における広告表現の審査なども欠かせません。
広告媒体にはマスメディア広告やWeb広告、SP広告があります。自社のターゲット層や費用対効果、伝えたい情報量などを基に、自社に合った出稿先を選定することが重要です。
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