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Web広告の効果測定に用いる指標とは。実施する際の3つのポイント

インターネット上のメディアに用意された広告枠に掲載されるWeb広告においては、従来のオフライン広告と比較して、明確な指標による効果測定が行いやすい点が特徴といえます。

企業のマーケティング部門や広報部門の担当者のなかには、「Web広告の効果測定の指標にはどのようなものがあるのか」「Web広告の効果測定を実施するポイントが知りたい」などとお考えの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、Web広告について、効果測定における目的別の指標や実施のポイント、オフライン広告との使い分け方を解説します。


目次[非表示]

  1. 1.【目的別】Web広告の効果測定に用いる指標
    1. 1.1.認知の獲得
    2. 1.2.Webサイトへの誘導
    3. 1.3.コンバージョンの獲得
  2. 2.Web広告の効果測定を実施する際のポイント
    1. 2.1.①キャンペーンごとに測定する
    2. 2.2.②外的要因を考慮する
    3. 2.3.③測定した効果からROASやROIを分析する
  3. 3.オフライン広告との使い分けも重要
  4. 4.まとめ


【目的別】Web広告の効果測定に用いる指標

Web広告の効果測定においては、出稿する目的によって用いる指標が異なります。

Web広告における主な目的は、認知の獲得、Webサイトへの誘導、コンバージョンの獲得の3つです。


認知の獲得

認知の獲得を目的とするWeb広告の効果測定には、以下の指標が用いられます。


▼認知目的のWeb広告で用いる指標

指標
概要
インプレッション数
Web広告が表示された回数
インプレッション単価
1,000インプレッション当たりの単価
リーチ数
広告が異なるユーザーに表示された回数
フリークエンシー
1ユーザーに対して広告が表示された回数


広告の表示回数の確認や、表示回数に応じた単価の算出を行うことで、どのくらいの認知を獲得できたかを測れます。

また、広告の表示回数には総数だけでなく、表示された人数や一人に表示された回数などを示す指標も存在します。


Webサイトへの誘導

Webサイトへの誘導について効果測定を行う場合は、以下の指標が有効です。


▼誘導目的のWeb広告で使う指標

指標
概要
クリック数
Web広告がクリックされた回数
クリック率
表示回数に対するクリック数の割合
クリック単価
1クリック当たりの単価


Web広告は、クリックすることで商品・サービスの購入や資料請求などにつなげるためのWebサイトに移動する仕組みとなっています。

そのため、Web広告がクリックされた回数や、表示回数のうちのクリック数の割合などを確認することで、Webサイトへの誘導に関する指標にできます。

また、クリック数に応じて広告費が発生するクリック課金型のWeb広告の場合は、1クリック当たりの単価も効果測定の指標となります。


コンバージョンの獲得

Web広告におけるコンバージョン(CV)とはConversionの略で、誘導先のWebサイトでの商品・サービスの購入や資料請求などの最終的な成果を指します。

コンバージョンの獲得についての効果測定を行う際は、以下の指標を用います。


▼獲得目的のWeb広告で使う指標

指標
概要
コンバージョン数
コンバージョンに至った回数
コンバージョン率
Webサイトの訪問者数におけるコンバージョン数の割合
コンバージョン単価
コンバージョンを1件獲得するためにかかった単価


コンバージョンの獲得数については、直接計測することが可能です。ただし、コンバージョン数が多くても、コンバージョン単価が高い場合には利益につながりにくいと考えられます。利益につながるか否かは、コンバージョン単価(CPA:Cost Per Action)とWeb広告で出稿中の商品・サービスの粗利を計算する必要があります。

なお、広告の種類ごとの効果測定の方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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Web広告の効果測定を実施する際のポイント

Web広告の効果測定を実施する際は、キャンペーンごとに外的要因を考慮したうえで行う必要があります。また、測定結果を基に費用対効果を確認することも欠かせません。


①キャンペーンごとに測定する

Web広告の効果測定は、広告施策のキャンペーンごとに行うことが重要です。

キャンペーンごとに広告目的やターゲットは異なります。一つひとつの広告施策について効果測定を行うことで、改善点を明らかにしたり、継続・中止の判断を行ったりしやすくなると考えられます。


②外的要因を考慮する

Web広告の効果測定においては、外的要因を考慮する必要があります。

広告の出稿前後を比較して効果測定の指標が伸びていたとしても、それが必ずしも広告の効果によるものとは限りません。季節や流行などの外的要因の影響を受けている可能性があります。

外的要因を考慮しておくことで、より正確な効果測定を行いやすくなります。


③測定した効果からROASやROIを分析する

広告による費用対効果を示す指標として、ROASやROIがあります。ROASは広告費に対する売上を示す指標で、ROIは投資額に対する利益を示す指標です。

これらの算出には広告による売上・利益を把握しておく必要があり、前述した効果測定の指標が活用できます。


▼ROAS・ROIの計算式

指標
計算式
ROAS
ROAS(%)=広告による売上(円)÷広告費用(円)×100
ROI
ROI(%)=広告による利益(円)÷投資額(円)×100


費用対効果を分析することで、広告を利益につなげるための施策が策定しやすくなると考えられます。

なお、ROASやROIについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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オフライン広告との使い分けも重要

一般的にWeb広告と比べるとオフライン広告の効果測定は難しく、「効果が得られたのか分からない」と運用を避けるケースも見られます。

しかし、テレビ広告を含むオフライン広告は、認知拡大や購買促進などの面で現在でも影響力があると考えられます。そのため、効果が目に見えにくいという理由だけで判断せず、目的に応じて使い分けることが重要です。

なお、テレビCMの効果や効果測定についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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まとめ

この記事では、Web広告の効果測定について以下の内容を解説しました。


  • Web広告の効果測定に用いる目的別の指標
  • Web広告の効果測定を実施する際のポイント
  • Web広告とオフライン広告の使い分け


Web広告の目的には認知の獲得やWebサイトへの誘導、コンバージョンの獲得があり、目的によって効果測定に用いる指標は異なります。

Web広告の効果測定を実施する際は、キャンペーンごとに外的要因を考慮したうえで行う必要があるほか、費用対効果を確認することも重要です。

また、Web広告と異なり明確な効果測定が行いにくいオフライン広告も、認知拡大や販売促進のために重要な広告施策といえます。どちらかだけを行うのではなく、目的に応じて使い分けることが有効です。

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