2人が机上の資料で打合せをしている様子

広告の費用相場は? 広告媒体による相場の違いと選び方

広告は、企業または商材の情報を消費者に発信するマーケティング施策の一つです。商材の認知拡大や販売促進、ブランディングなどを目的に活用されています。

日本の広告市場規模は年々拡大傾向にあり、なかでもデジタル広告市場はマス広告の市場規模を上回っており、大きな発展を見せています。これにより、企業が出稿する広告媒体の選択肢は従来よりも広がったといえます。

企業のマーケティング部門や広報部門の担当者のなかには「広告の出稿にはどれくらいの費用がかかるのか」「どのように広告媒体を選べばよいのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、マス広告・インターネット広告・セールスプロモーション広告における各媒体の費用相場と、広告媒体の選び方について解説します。

出典:総務省『令和5年版 情報通信白書


目次[非表示]

  1. 1.マス広告の費用相場
  2. 2.インターネット広告の費用相場
    1. 2.1.リスティング広告
    2. 2.2.ディスプレイ広告
    3. 2.3.動画広告
    4. 2.4.SNS広告
  3. 3.セールスプロモーション広告の費用相場
    1. 3.1.デジタルサイネージ
    2. 3.2.交通広告
    3. 3.3.DM(ダイレクトメール)
  4. 4.広告媒体の選び方
    1. 4.1.①広告出稿の目的を明確にする
    2. 4.2.②ターゲットに訴求できる広告媒体を選択する
  5. 5.まとめ


マス広告の費用相場

マス広告とは、新聞・雑誌・テレビ・ラジオで出稿する広告のことです。自社の商材を不特定多数の幅広い層にアプローチできることが特徴です。


▼マス広告の費用相場

マス広告
費用相場
新聞広告※1
100~300万円程度(1段当たり)
雑誌広告
80~250万円程度
テレビ広告※2
数百~数千万円程度(制作費用+放映費用)
ラジオ広告※2
2~8万円程度(20秒)


マス広告では、出稿するエリアや範囲で費用が異なっており、地域限定であれば全国規模よりも費用を抑えやすくなります。また、新聞や雑誌といった紙媒体の広告では、掲載サイズ・掲載場所・白黒またはカラーの違いなどによって費用に差が生じることが一般的です。


なお、4マス広告のメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

  4マス広告のメリット・デメリットや費用の相場を解説 マス広告とは、新聞・雑誌・テレビ・ラジオの4媒体に掲載される広告の総称です。活用の方法次第で、自社の商品やサービスを広く知ってもらえるアプローチが可能な広告手法の一つといえます。本記事では、マス広告の媒体別の比較やメリット・デメリット、費用の相場について解説します。 ×カケレル


※1…主要新聞全国版の相場を記載しています。

※2…関東キー局の相場を記載しています。



インターネット広告の費用相場

インターネット広告とは、Webサイトやアプリケーション、SNSなどのインターネット上で配信する広告のことです。不特定多数を対象としたマス広告と異なり、配信するターゲットを絞り込んで運用できることが特徴といえます。


リスティング広告

リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンで関連キーワードの検索を行った際に、検索結果一覧のページに表示される広告のことです。関連キーワードに関心が高いユーザーにアプローチを行えます。


▼リスティング広告の費用相場

1ヶ月の費用相場
課金形式
20万円前後
クリック課金制(単価:数十~数千円)


クリック課金制とは、広告がクリックされるごとに広告費が発生する課金形式です。画面上に表示されるだけでは広告費は発生せず、1クリック当たりの広告費は入札によって決定します。

具体的な最低出稿額は定められていませんが、20万円前後を予算とすることが一般的です。


ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリケーションの広告枠に画像・テキスト・動画などを掲載する広告のことです。

Webサイトやアプリケーションのユーザーに向けて配信できるため、企業名・商材を知らない潜在層へのアプローチを行えます。


▼ディスプレイ広告の費用相場

1ヶ月の費用相場
課金形式
20~50万円前後
  • クリック課金制(単価:50~100円)
  • インプレッション課金制(単価:数十~数百円)


ディスプレイ広告には、クリック課金制のほかにインプレッション課金制があります。インプレッション課金制は、広告が1,000回表示されるごとに広告費が発生する課金形式を指します。

企業がディスプレイ広告を運用する際には、20~50万円前後を予算とすることが一般的です。


動画広告

動画広告は、動画コンテンツを用いたインターネット広告全般のことです。

映像・音声・アニメーション・テロップ・BGMなどを取り入れて、情報を視覚的に訴求できます。広告媒体には、動画投稿・共有サイトやSNS、アプリケーションなどさまざまな種類があります。


▼動画広告の費用相場

1ヶ月の費用相場
課金形式
20~80万円前後
  • 動画視聴型(単価:4~7円)
  • インプレッション課金型(単価:10~500円)
  • クリック課金型(単価:10~数千円)


動画視聴型は、動画広告の視聴1回ごとに広告費が発生する課金形式を指します。予算の目安は、20~80万円前後とされています。


動画広告のメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

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SNS広告

SNS広告は、SNS上に配信する広告のことです。

ユーザーのアカウント情報や行動履歴などを基に詳細なターゲティングがしやすいほか、情報拡散の機能によって認知拡大が期待できます。出稿方法の種類や課金形式については媒体によって異なります。


▼SNS広告の費用相場

1ヶ月の費用相場
課金形式
30万円前後
  • エンゲージメント課金型(単価:40~100円)
  • クリック課金型(単価:20~200円)
  • インプレッション課金型(単価:400~650円)
  • 動画視聴型(単価:5~20円)


エンゲージメント課金型は、SNS上でユーザーが広告に対して返信や拡散、ブックマークなどを行った際に広告費が発生する課金形式となります。企業がSNS広告を運用する際は、30万円前後を予算の目安とすることが一般的です。



セールスプロモーション広告の費用相場

セールスプロモーション広告とは、販売販促に特化したマス広告やデジタル広告に含まれない広告の総称です。SP広告と表記されることもあります。


デジタルサイネージ

デジタルサイネージは、LEDビジョンや液晶ディスプレイなどの電子機器を用いた看板広告のことです。

大型ビルに設置されている屋外ビジョンへの広告出稿や、屋内サイネージを購入・レンタルして広告を投影する方法が挙げられます。デジタルサイネージは、配信場所・放映回数・日数によって費用に大きな幅があります。

例えば、屋外ビジョンで1時間当たり8回の広告を1ヶ月間流す場合の費用は、新宿にあるアルタビジョンでは720万円、博多にあるJR博多シティビジョン博多では30万円となっています。


▼デジタルサイネージを用いた広告の費用相場

広告の表示方法
費用相場
屋外ビジョン
11~720万円(1ヶ月)
屋内サイネージ(レンタル)
10~50万円(1ヶ月)


デジタルサイネージについてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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交通広告

交通広告は、交通機関や交通施設、電車の車両内などに掲載する広告のことです。広告媒体の種類や掲載期間によって費用に幅があります。


▼交通広告の費用相場

交通広告の種類
費用相場
中吊り広告
210万円~(平日2日)
自動改札ステッカー
5,500円前後(1ヶ月)
ホーム向かい駅看板
130万円前後(1年)
バスラッピング広告
120~400万円(1年)


DM(ダイレクトメール)

DM(ダイレクトメール)は、個人の自宅または会社宛てにチラシやハガキ、カタログなどを送付する広告です。住所を知っている既存顧客や見込み顧客へのアプローチに活用されています。


▼ダイレクトメールの費用相場

1部当たり110~150円程度



広告媒体の選び方

広告を出稿してマーケティング活動の成果につなげるには、自社の目的やターゲットに応じて広告媒体を選ぶことが重要です。


①広告出稿の目的を明確にする

どのような目的で広告を出すのかを明確にすることがポイントです。

広告媒体によって配信できるコンテンツの種類や掲載方法、ターゲティングの精度などが異なります。目的を明確にすることで、最終的なゴールに結びつきやすい広告媒体を選択できます。


▼広告を出稿する目的の例

  • 商材の販売促進による売上の向上
  • 自社の認知拡大
  • 商材のブランディング


②ターゲットに訴求できる広告媒体を選択する

広告媒体によってアプローチできる層は異なります。自社が想定するターゲット層の目に触れやすい広告媒体を選ぶことで、成果につながりやすくなります。


▼ターゲットに応じた広告媒体の選び方

属性
有効な広告媒体
若年層
SNSと動画投稿・共有サービスの利用率が高いため、SNS広告や動画広告を活用する
中高年層
インターネットの利用時間が若年層と比べて短いため、マス広告やDMを活用する
会社員
通勤時に目にとまりやすい交通広告やデジタルサイネージを活用する



まとめ

この記事では、広告の費用相場について以下の内容を解説しました。


  • マス広告の費用相場
  • インターネット広告の費用相場
  • セールスプロモーション広告の費用相場
  • 広告媒体を選ぶ際のポイント


企業のマーケティング施策に活用できる広告には、マス広告・インターネット広告・セールスプロモーション広告などがあり、それぞれ出稿方法や課金形式が異なります。

費用面だけでなく、広告を出稿する目的やターゲットを踏まえて成果につながりやすい広告媒体を選ぶことがポイントです。

SBSプロモーションでは、複数の広告媒体を掛け合わせるソリューションサービス『×カケレル』を提供しています。予算や目的を踏まえたうえで、広告効果を最大化する広告パッケージを提案いたします。


なお、テレビCMを用いた広告施策の実績事例や効果を出す秘訣については、こちらの資料で紹介しています。


サービスについてのお問い合わせや無料相談は、こちらからご利用ください。

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