動画広告とは? 種類ごとのメリット・デメリットと配信のポイント
スマートフォンが普及した今、インターネットの利用時間がテレビの視聴時間よりも全世代で長くなっています。そうしたなか、企業のマーケティング活動に有効として注目されているのが動画広告です。
国内におけるインターネット広告費は、テレビや新聞などのマスコミ媒体の広告費を上回っており、特に動画広告は大きく伸びています。
企業のマーケティング部門や広報部門の担当者のなかには「動画広告にはどのような種類があるのか」「成果につなげるにはどのように運用すればよいのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、動画広告の概要や種類ごとのメリット・デメリット、成果につなげるための配信のポイントについて解説します。
なお、広告の種類と費用相場についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
出典:総務省『令和5年版 情報通信白書』
目次[非表示]
- 1.動画広告とは
- 2.代表的な動画広告の種類
- 2.1.インストリーム動画広告
- 2.2.インバナー動画広告
- 2.3.インリード動画広告
- 2.4.インタースティシャル動画広告
- 3.動画広告を配信する際のポイント
- 3.1.①ユーザーの利便性・有益性を保つ
- 3.2.②広告の特性に合わせた動画を制作する
- 3.3.③ターゲットの属性に応じて広告媒体を選ぶ
- 4.まとめ
動画広告とは
動画広告とは、動画を利用したインターネット広告の一種です。Webサイトや動画投稿・共有サイト、SNSなどの広告枠に配信されます。
動画広告を活用することで、以下の効果が期待できます。
▼期待できる効果
- 直感的に商材・ブランドの特徴を伝えられる
- 多彩な表現で魅力をアピールできる
- 多くのユーザーに見てもらえる
動画広告では、映像・音声・アニメーションなどの動的なコンテンツで視覚と聴覚に訴えかけるため、情報を直感的に理解しやすくなります。文章や画像を利用した広告よりも、多くの情報を短時間で伝えることができ、商材・ブランドの特徴をつかんでもらいやすくなります。
また、多彩な表現を用いて独自性のあるアプローチを行えるため、商材・ブランドをより魅力的に訴求できます。これにより、商材への興味関心や購買意欲の醸成が期待できます。
さらに、動きのある動画広告は静止画よりも目にとまりやすく、多くのユーザーに見てもらいやすくなります。SNSで配信すれば、拡散効果も期待できます。
動画広告の効果については、こちらの記事で詳しく解説しています。
代表的な動画広告の種類
動画広告には、配信場所や再生の仕組みなどが異なるいくつかの種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、出稿の目的や促したい行動などに合わせて選ぶことがポイントです。
インストリーム動画広告
インストリーム動画広告は、動画コンテンツを視聴する画面上において再生の前後または途中で配信する動画広告のことです。
▼インストリーム動画広告のメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
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インバナー動画広告
インバナー動画広告は、Webサイトやアプリケーションのバナー広告枠に配信する動画広告です。
▼インバナー動画広告のメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
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インリード動画広告
インリード動画広告は、WebサイトのコンテンツやSNSのフィードなどの間に表示される動画広告です。
▼インリード動画広告のメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
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インタースティシャル動画広告
インタースティシャル動画広告は、Webサイトやアプリケーションの閲覧中にフルスクリーンで表示される動画広告です。Webサイト内のページ移動や、アプリケーションの画面切り替え時などのタイミングで表示されます。
▼インタースティシャル動画広告のメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
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動画広告を配信する際のポイント
動画広告を活用して成果につなげるには、自然と目にとまりやすく、ターゲットに対して訴求できるアプローチ方法を考えることがポイントです。
①ユーザーの利便性・有益性を保つ
動画広告を配信する際は、ユーザーの利便性と有益性を意識して、配信場所やタイミング、視聴時間、配信内容などを検討する必要があります。
ユーザーによるコンテンツの閲覧を遮ったり、興味関心のない情報を表示したりすると、悪印象につながる可能性があります。
ユーザー側の視点に立ち、自然と動画広告が目にとまりやすく、興味関心を惹きつけられる配信内容にすることがポイントです。
▼ユーザーの利便性・有益性を意識した配信のポイント
- 動画広告の内容や世界観となじみやすい媒体を選ぶ
- 細かなターゲティングを行い、自社の商材に興味関心を持ってくれそうなユーザーに絞って配信する
- ターゲット層の課題・ニーズを想定して、ユーザーにとって有益かつ興味が湧く配信内容を検討する
②広告の特性に合わせた動画を制作する
動画広告は、媒体の種類によって配信場所や再生の仕組みなどが異なります。動画を制作する際は、各動画広告の特性を踏まえてストーリー構成や再生時間などを調整することがポイントです。
▼広告の特性に合わせた動画制作の例
- 音声が再生されない広告でも内容が伝わるように字幕をつける
- スキップ可能な動画を最後まで見てもらうために、冒頭で興味を惹きつける
- 動画の再生時間に応じてテンポや伝える情報量を変える
なお、BtoBマーケティングにおける動画制作のポイントや費用相場については、こちらの記事で解説しています。
③ターゲットの属性に応じて広告媒体を選ぶ
自社がターゲットとするユーザーの属性に応じて広告媒体を選ぶことがポイントです。動画広告を配信するWebサイトやSNSなどの広告媒体によって、ユーザーの利用率や年齢層は異なります。
▼主なSNS系のサービス・アプリケーションの利用率
画像引用元:総務省『令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>』
自社のターゲット層が閲覧・利用している広告媒体を選ぶことで、動画広告を見てもらいやすくなるほか、興味関心を喚起してアクションを促せるようになります。
出典:総務省『令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>』
まとめ
この記事では、動画広告について以下の内容を解説しました。
- 動画広告の概要
- 代表的な動画広告の種類とメリット・デメリット
- 動画広告を配信する際のポイント
動画広告は、動的なコンテンツで多彩な表現を用いて情報を発信できることから、商材・ブランドの魅力が短時間で伝えられるほか、静止画よりも目にとまりやすい特徴があります。
ただし、動画広告の媒体によって配信場所や再生の仕組みが異なるため、出稿の目的、ユーザーへ促したい行動に合わせて選ぶことが重要です。
また、動画広告を配信する際は、ユーザーの利便性・有益性を保ちながら、広告の特性に合わせた動画を制作すること、ターゲットの属性に応じて広告媒体を選ぶことがポイントです。
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