デジタルサイネージで配信するコンテンツの種類とは? 活用方法と運用のポイント
デジタルサイネージとは、ディスプレイやプロジェクターなどの電子媒体で情報を発信するメディアのことです。駅構内・商業施設・店舗などのさまざまな場所に設置されており、広告や情報案内、プロモーションなどを目的に活用されています。
企業のマーケティング部門や広報部門の担当者のなかには、「デジタルサイネージで配信するコンテンツにはどのような種類があるのか」「どのように運用すればよいのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、デジタルサイネージで配信するコンテンツの種類と活用方法、成果につなげる運用のポイントについて解説します。
目次[非表示]
- 1.デジタルサイネージで配信するコンテンツの種類
- 1.1.①静止画コンテンツ|制作コストを抑えやすい
- 1.2.②動画コンテンツ|訴求力が高い
- 1.3.③音声つきコンテンツ|注意を引きやすい
- 2.デジタルサイネージの活用方法
- 2.1.店舗での販売促進
- 2.2.屋外広告によるプロモーション
- 2.3.施設のインフォメーション
- 3.デジタルサイネージを運用する際の3つのポイント
- 3.1.①目的とターゲット層を意識する
- 3.2.②時間帯・曜日・天候に合わせてコンテンツを変える
- 3.3.③効果測定を実施する
- 4.まとめ
デジタルサイネージで配信するコンテンツの種類
デジタルサイネージは、映像や音声などを用いた動きのあるコンテンツで情報発信を行えることが強みです。看板やポスターなどの紙媒体と比べて目を惹きやすいため、情報・メッセージが伝わりやすくなると考えられます。
主なコンテンツの種類には、以下の3つが挙げられます。
①静止画コンテンツ|制作コストを抑えやすい
静止画コンテンツは、画像やテキストをスライド表示で配信するコンテンツです。配信するコンテンツの順番やテンポによって、ストーリーのある演出ができます。
また、動画や音声つきのコンテンツよりも訴求する情報量を絞れるため、伝えたい情報を分かりやすく発信できます。施設内の静かな場所や、街頭または駅構内の案内表示などによく用いられています。
②動画コンテンツ|訴求力が高い
デジタルサイネージには、画像・テキストのほかにアニメーションや映像を用いた動画コンテンツを投影することが可能です。
動画コンテンツは、静止画よりも盛り込める情報量が多いほか、伝えたい部分を的確に演出できることから訴求力が高くなります。
人どおりが多いエレベーター乗り場や店舗・施設の入り口付近など、足を止めやすい場所に設置されています。
③音声つきコンテンツ|注意を引きやすい
音声つきコンテンツは、静止画や動画に音声をつけて配信するコンテンツのことです。BGMやナレーションなどを加えることによって、通行人の注意を引きつけてコンテンツを目にしてもらいやすくなります。
また、静止画または動画の内容・雰囲気に合わせてBGMやナレーションを加えると情報の理解が深まりやすいほか、見る人の心情にも訴求できます。主に街頭や駅のコンコース、商業施設などの大勢の人がいる場所で設置されています。
デジタルサイネージの活用方法
デジタルサイネージを活用する際は、目的に応じて設置場所や配信するコンテンツを検討する必要があります。主な活用方法には、以下が挙げられます。
店舗での販売促進
店頭にデジタルサイネージを設置して、店舗への集客や商品の購入を後押しする活用方法があります。
静止画のスライドや映像などを用いて商品に関する情報を配信することで、購買意欲を高める効果が期待できます。
▼店舗での販売促進例
- 陳列棚で商品の特徴・使い方を説明するスライドを配信する
- 店頭で新商品のプロモーション動画を配信する
- レジの前でキャンペーン情報について呼びかける音声つきの動画を配信する
屋外広告によるプロモーション
街中や駅のコンコース、ビルの壁面などの人どおりが多い場所に、商品・サービスの広告を配信する方法です。
屋外広告は通行や待ち合わせなどの際に自然に目につきやすいため、企業名または商品の認知拡大に活用できます。
▼屋外広告によるプロモーション例
- ビルに設置された街頭ビジョンで新商品のティーザー動画を配信する
- 駅構内の柱や壁に設置したディスプレイ全体を使い、映像・音響を用いて自社ブランドの世界観を演出する
施設のインフォメーション
オフィスビルやイベント会場など、施設の来訪者に向けたインフォメーションとしてもデジタルサイネージを活用することも可能です。
来訪者にとって有益かつ分かりやすい情報を提供することで、利便性の向上や混雑の回避などに役立てられます。
▼施設のインフォメーションでの活用例
- ビルのエントランスでフロア案内の画像やイラストを配信する
- 受付の横や待合室などで天気・防災情報などを配信する
- 商業施設の入り口でイベント会場へのルート案内を配信する
デジタルサイネージを運用する際の3つのポイント
デジタルサイネージを効果的に活用するには、目的とターゲットを定めたうえで、訴求したい内容を基にコンテンツを制作することが重要です。
①目的とターゲット層を意識する
デジタルサイネージのコンテンツを考える際は、目的とターゲット層を明確に意識することがポイントです。目的とターゲット層を意識することで、配信するコンテンツの内容と方向性が定まり、視認性や訴求力の向上につなげられます。
また、店舗への来店や新商品の購入などといった目的の行動を促すには、ターゲット層の目にとまりやすい配信場所を選ぶ必要があります。
近年では、エリアやターゲットを抽出して配信方法を選択できる広告媒体が増えています。ターゲット層を絞ることで費用対効果の向上が期待できます。
▼ターゲット層に合わせた配信場所
ターゲット層 |
配信場所の例 |
会社員 |
タクシーや電車の車内 |
地域住民 |
マンションや商業施設のエレベーター内 |
子育て世帯や高齢者 |
病院やクリニックの待合室 |
②時間帯・曜日・天候に合わせてコンテンツを変える
デジタルサイネージを運用する際は、時間帯・曜日・天候などの特定の軸を定めてコンテンツを切り替えることがポイントです。
最新の情報をリアルタイムで流すことで、通行人の注目を集めやすくなるほか、その時々の目的に合わせた運用ができます。
▼飲食店での例
- 午前中にランチメニューを配信する
- 雨で客入りが少ない場合にお得なキャンペーン情報を配信する
③効果測定を実施する
デジタルサイネージをより効果的に運用するには、効果測定を実施して配信するコンテンツや時間帯、配信場所などを見直すことが重要です。
デジタルサイネージの視聴者数・視聴時間・視聴者の属性、視聴後のアクションなどを分析することで、改善策を検討できます。
▼効果測定を行う方法
- ディスプレイに装着・内蔵されたカメラによって視聴状況を記録する
- デジタルサイネージを見た人限定のキャンペーンや問い合わせ先を記載して、購買または来店の経路を把握する
- 購買または来店をした人へのアンケートを実施する
なお、広告の効果を高める方法についてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
まとめ
この記事では、デジタルサイネージについて以下の内容を解説しました。
- デジタルサイネージで配信するコンテンツの種類
- デジタルサイネージの活用方法
- デジタルサイネージを運用する際の3つのポイント
デジタルサイネージは、画像のスライドや映像、音声などの動きのあるコンテンツで情報発信を行えるため、紙媒体と比べて目を惹きやすく理解も深まりやすいと考えられます。
効果を高めるには、目的・ターゲット層を明確にしてコンテンツの内容と配信場所を選定するとともに、時間帯・曜日・天候に合わせてコンテンツを変えることがポイントです。
また、より効果的な配信方法へと改善につなげるには、定期的に効果測定を行いコンテンツの内容や配信場所、時間帯などを見直すことも重要です。
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