2人の女性がパソコンを見ている様子

動画広告によって期待できる効果とは? 成果を出すための3つのポイント

近年、デジタル広告市場は世界的に拡大しており、日本では2021年以降、インターネット広告費がテレビや新聞などのマスコミ媒体広告費を上回っています。なかでもインターネット上で配信する“動画広告”は、大きく伸びている市場の一つです。

動画広告の配信を検討している企業のマーケティング部門や広報部門の担当者のなかには、「動画広告によってどのような効果が期待できるのか」「動画広告で成果を出すためのポイントを知りたい」などと調べている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、動画広告の活用目的や期待できる効果、成果を出すためのポイントについて解説します。

出典:総務省『令和5年版情報通信白書


目次[非表示]

  1. 1.動画広告の活用目的
  2. 2.動画広告の種類
  3. 3.動画広告によって期待できる効果
    1. 3.1.視覚と聴覚から情報を伝えられる
    2. 3.2.多彩な表現で魅力を伝えられる
    3. 3.3.複数の媒体で出稿できる
    4. 3.4.多角的な視点で効果検証を行える
  4. 4.動画広告で成果を出すためのポイント
    1. 4.1.①冒頭部分で興味を惹きつける
    2. 4.2.②動画の尺は短めに設定する
    3. 4.3.③ターゲットに合わせた媒体を選択する
  5. 5.まとめ


動画広告の活用目的

動画広告は、企業のマーケティング活動においてさまざまな目的で活用されています。


▼動画広告の目的

  • 認知の拡大
  • ブランディング
  • 販売の促進


動画広告は、さまざまなWebサイトや動画共有サービス、SNSに出稿できるため、企業または商材について知らない層への認知の拡大を図れます。

また、多彩な表現を用いて自社商品・サービスの魅力や世界観、コンセプトなどを動画で伝えることによってブランドのイメージづけができ、ブランディングにも役立てられます。

さらに、画像や文章だけでは伝わりにくい情報を動画で分かりやすくアピールして、販売の促進を図ることも目的の一つです。



動画広告の種類

代表的な動画広告の種類には、以下の5つが挙げられます。


▼動画広告の種類

種類
概要
インストリーム動画広告
動画コンテンツを再生する前後・途中に配信される動画広告
インバナー動画広告
Webのバナー広告枠に表示される動画広告
インフィード動画広告
WebサイトやSNSに投稿されたメインコンテンツの間に表示される動画広告
インリード動画広告
Webページをスクロールして画面内に表示された際に再生される動画広告
インターステイシャル動画広告
Webサイトやアプリケーションの画面切り替え時または検索結果表示の前にフルスクリーンで表示される動画広告



動画広告によって期待できる効果

動画広告を活用すると、自社商品・サービスの魅力を直感的に伝えられるほか、効果測定を行いながら複数の媒体を掛け合わせて運用できます。


視覚と聴覚から情報を伝えられる

動画広告では、視覚と聴覚の両方から情報を伝えられます。短時間の動画でも、文章や静止画による広告と比べて効率的に多くの情報を伝えられるため、商品・サービスの理解が深まりやすくなります。

また、動きのある映像は人の目を惹く効果も期待できることから、印象や記憶に残りやすいと考えられます。


▼活用例

  • 商品の使用シーンとともにナレーションを入れて説明する
  • オリジナルソングや効果音を入れて印象づける


多彩な表現で魅力を伝えられる

動画広告は、実写やアニメーション、BGM、テロップなどを取り入れて多彩な表現ができるため、より魅力的に商品・サービスの情報を発信できます。

商品・サービスの世界観やコンセプトを視覚的に伝えたり、共感を醸成するストーリーをつくったりして、独自性のあるアプローチを行うことが可能です。


複数の媒体で出稿できる

動画広告のために制作したコンテンツは、複数の媒体で出稿することが可能です。媒体ごとに動画を制作する労力や費用を抑えることで、効果が期待できる広告に予算を投入できるようになります。

また、動画広告の種類によっては完全視聴単価方式を選択できます。完全視聴単価方式とは、動画が最初から最後まで完全に視聴された際に出稿費用が加算される方式です。動画の途中で視聴がスキップされた場合には、出稿費用はかかりません。


多角的な視点で効果検証を行える

Webサイトやアプリケーションで配信できる動画広告には、ユーザーの行動を定量的に計測できる項目が複数存在します。

多角的な視点から費用対効果を測定して、出稿する広告媒体の見直しや予算の調整を行うことで運用コストを抑えやすくなります。


▼効果測定ができる項目例

  • インプレッション数
  • 動画の再生数
  • 動画の再生時間
  • 完全視聴率
  • クリック数
  • コンバージョン率 など


なお、広告の効果測定についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

  広告に期待できる効果とは? 効果測定の方法も併せて解説 広告効果とは、広告を出稿して商品の認知度や売り上げにどの程度影響があったのかを数値化・可視化することです。広告の目的を達成するためには、効果測定後に内容を見直したり、新たな施策を講じたりして、広告効果を高めることが重要です。今回は、広告効果の種類と効果測定の方法などを解説します。 ×カケレル



動画広告で成果を出すためのポイント

動画広告を見てもらい成果につなげるには、視聴者の興味を惹くコンテンツの構成にするとともに、ターゲットに合わせて媒体を選ぶことがポイントです。


①冒頭部分で興味を惹きつける

動画広告のなかには、途中で視聴をやめたり、スキップしたりすることをユーザー側が選択できるものがあります。最後まで動画広告を見てもらうには、冒頭の数秒で視聴者の興味を惹きつけることが重要です。


▼動画の冒頭で興味を惹きつけるポイント

  • 視聴者の疑問から好奇心を搔き立てるワードを入れて、動画の続きが気になるような仕掛けをつくる
  • 悩みや危機感を訴えかけるワードで共感を醸成する


②動画の尺は短めに設定する

動画広告を最後まで見てもらうには、要点をまとめて短時間でテンポよく情報を伝えることがポイントです。

視聴時間が長い動画は最後まで見てもらえない可能性があります。また、ほかの動画視聴やSNSの投稿閲覧を遮って流す動画広告の場合、尺が長くスキップができないと視聴者の悪印象につながることもあります。

短時間で伝えたい情報を分かりやすくまとめた動画広告を制作するには、ABCDのフレームワークを活用することが有効です。


▼ABCDのフレームワーク

4つの構成
概要
A(Attract
視聴者の興味・関心を惹きつける
B(Brand)
視聴者に商材・ブランドを訴求して認知してもらう
C(Connect)
視聴者と商材・ブランドのストーリーを結びつける
D(Direct )
ターゲットとなる視聴者に自社が目的とする行動を促す


③ターゲットに合わせた媒体を選択する

動画広告を出稿する際は、広告を見てほしいターゲット層を明らかにしたうえで媒体を選択する必要があります。

SNS系のサービス・アプリケーションにはさまざまな種類があり、媒体によってユーザーの属性が異なります。


▼SNSサービスやアプリケーションの利用率

SNSサービスやアプリケーションの利用率

画像引用元:総務省『令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>


動画広告で成果を高めるには、自社の商品・サービスに対するターゲット層の含有率が高い媒体を選ぶことが重要です。

出典:総務省『令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>



まとめ

この記事では、動画広告について以下の内容を解説しました。


  • 動画広告の活用目的
  • 動画広告の種類
  • 動画広告によって期待できる効果
  • 動画広告で成果を出すためのポイント


動画広告は、視覚・聴覚から多くの情報を多彩な表現で伝えられるほか、複数の媒体と掛け合わせて幅広いアプローチを行える強みがあります。

認知拡大や販売促進などの成果につなげるには、動画を最後まで見てもらえる構成と尺を意識するとともに、自社のターゲット層に合わせて媒体を選ぶことがポイントです。

SBSプロモーションでは、動画広告を含む複数の施策を掛け合わせるソリューションサービス『×カケレル』を提供しています。テレビCMやSNS、YouTube、自社サイト、デジタルサイネージなどを目的・課題に合わせて活用することで、広告による効果の最大化を図れます。

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