テレビCMで期待できる3つの効果! 視聴者の目を惹くための作り方
テレビコマーシャル(以下、CM)は、マスメディア広告として長年利用されてきたマーケティング手法です。国内における広告市場を見ると、テレビCMは市場規模がもっとも大きいインターネット広告に次ぐ市場規模を維持しています。
企業のマーケティング部門や広報部門の担当者のなかには「テレビCMでどのような効果が期待できるのか」「広告の効果を高めるにはどうすればよいのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、テレビCMで期待できる3つの効果と制作の流れ、視聴者の目を惹くための作り方について解説します。
出典:総務省『令和5年版 情報通信白書』
目次[非表示]
- 1.テレビCMで期待できる3つの効果
- 1.1.①Speed UP|情報伝達速度
- 1.2.②Scale UP|情報提供範囲
- 1.3.③Interest UP|興味関心の喚起
- 2.テレビCMを制作する流れ
- 3.目を惹くテレビCMにするには? 作り方のポイント
- 3.1.①目的とターゲット層を明確にする
- 3.2.②テレビCMのルールを理解する
- 3.3.③伝えたいことを1つにまとめる
- 3.4.④ターゲットに合わせた放映枠を選ぶ
- 4.まとめ
テレビCMで期待できる3つの効果
テレビCMは、企業または商材の認知拡大やブランドイメージの向上、売上の向上などを目的に活用されています。これらの成果を生み出すために、テレビCMには次の3つの効果があるとされています。
①Speed UP|情報伝達速度
テレビCMによる効果の一つに、一定量のユーザーへ情報を届ける速度が早いことが挙げられます。
内閣府が実施した『消費動向調査』によると、2人以上の世帯でのテレビ普及率は2023年3月末時点で95.1%となっています。ほかの映像・デジタル機器と比べても、テレビの普及率はもっとも高くなっています。
▼映像・デジタル機器の普及率
画像引用元:内閣府『消費動向調査(令和5 (2023)年12月実施分)調査結果の要点』
つまり1日当たりにリーチできる人数が多く、短時間で多数のユーザーに情報を伝達できると考えられます。
出典:内閣府『消費動向調査(令和5 (2023)年12月実施分)調査結果の要点』
②Scale UP|情報提供範囲
ターゲット以外のユーザーに情報を伝達できることもテレビCMの効果の一つです。
ターゲティングをして行うインターネット広告の場合、情報を伝達できる層はメインターゲットが主となります。テレビCMであれば、ターゲット層だけでなく、テレビを視聴している不特定多数のユーザーにもリーチできます。
③Interest UP|興味関心の喚起
テレビCMは、もともと興味関心が薄かった視聴者層にも注目してもらいやすくなります。
インターネット広告の場合、ユーザー自らが能動的に情報収集を行うなかで訴求するため、興味関心のない広告はスルーされやすくなります。
これに対してテレビでは、ユーザーが受動的に情報を受信している、あるいは目的はなく視聴しているといった人もいます。受動的なメディアとなることから、視聴者に拒否されにくい性質があるといわれています。
なお、テレビCMの効果が出ないといわれる理由については、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
テレビCMを制作する流れ
テレビCMを制作する際は、広告代理店やCM制作会社に依頼します。制作するCMの撮影方法や編集内容などによって異なりますが、2ヶ月ほどの期間かかることが一般的です。
▼テレビCMを制作する主な流れ
- 広告代理店や制作会社との打ち合わせを行う
- 目的や商材、ターゲット層などを踏まえて企画・予算を策定する
- CMの流れを決めるシナリオと絵コンテを作成する
- 撮影準備とキャスティングを行う
- ロケーションやロケセット、スタジオなどでCM素材の撮影を行う
- 撮影した映像を編集してテレビCMを完成させる
- 放送枠を決定する
テレビCMの制作に関する詳細な流れや予算については、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
目を惹くテレビCMにするには? 作り方のポイント
テレビCMで効果につなげるには、視聴者が直感的に理解しやすい映像にするとともに、目的やターゲット層に合わせて伝えたいメッセージを絞ることが重要です。
①目的とターゲット層を明確にする
テレビCMを制作する際は、「視聴者に何を伝えたいのか」「誰にどのような行動を後押ししたいのか」目的とターゲット層を明確にすることがポイントです。
目的とターゲット層を明確にすることで、届けたいメッセージの軸が定まり、テレビCMの企画やシナリオなどに統一感を持たせられます。
その結果、ターゲットへの訴求力が高まり、商材を強く印象づけたり、購買や問い合わせの促進につなげたりする効果が期待できます。
②テレビCMのルールを理解する
テレビCMには独自のルールが細かく定められています。絵コンテを作成する際には、以下のルールを考慮する必要があります。
▼テレビCMで取り決められているルールの例
- CMの前後に、実際には放映されない“捨てカット”を3秒ずつ用意する
- 捨てカットの前には、12秒間のクレジットを入れる
- CMの開始時と終了時の0.5秒間は無音にする
- 視聴者側でのテレビの大きさによってアスペクト比が異なるため、文字が切れないようにテロップを入れる
③伝えたいことを1つにまとめる
限られた放映時間のなかで視聴者にメッセージを届けられるように、伝えたいことを1つにまとめることがポイントです。
短い時間に複数の情報を盛り込むと、何を伝えたいのかが分からない内容になってしまう可能性があります。
メッセージやテーマを1つに絞って構成を考えることで、テレビCMの内容を覚えてもらいやすくなったり、特定のターゲットに関心を持ってもらいやすくなったりする効果が期待できます。
④ターゲットに合わせた放映枠を選ぶ
メッセージを届けたいターゲット層に合わせて、テレビCMの放映枠を選ぶこともポイントといえます。
テレビを視聴する時間帯やテレビ番組の内容によって、視聴者の属性は異なります。主婦・主夫、会社員、学生、高齢者など、自社のターゲット層がテレビを視聴する時間帯やテレビ番組で放映すると、成果につながりやすくなります。
まとめ
この記事では、テレビCMについて以下の内容を解説しました。
- テレビCMで期待できる3つの効果
- テレビCMを制作する流れ
- 目を惹くテレビCMを作るポイント
テレビCMは、短時間で不特定多数の人にリーチできるほか、受動的に視聴してもらえることから興味関心が薄い層にも注目してもらいやすくなります。
消費者の目を惹くテレビCMを制作して広告効果を高めるには、目的・ターゲット層を明確にするとともに、テレビCMのルールを理解することが重要です。また、伝えたい内容を1つにまとめることや、ターゲットに合わせた放映枠を選定することもポイントといえます。
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