マス広告とデジタル広告の違いとは。それぞれのメリット・デメリットを比較
※2024年10月24日更新
企業のマーケティング戦略において用いられる広告は、出稿先の広告媒体によっていくつかの種類に分けられます。そのなかでも代表的なものが、マス広告とデジタル広告です。
効果的なマーケティングを行うためには、広告の特徴や適性を理解したうえで、自社に合った広告媒体を活用する必要があります。
企業のマーケティング部門や広報部門の担当者のなかには、「どの広告媒体を活用するのが効果的なのだろうか」「それぞれのメリット・デメリットを知りたい」などとお考えの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、マス広告とデジタル広告の概要や違い、メリット・デメリット、出稿する際の流れについて解説します。
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マス広告とデジタル広告の概要
マス広告とデジタル広告は、出稿先となる媒体を基にした分類です。それぞれの概要については以下のとおりです。
マス広告
マス広告とは、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌に掲載する広告のことです。マス広告の“マス”は大衆を意味しており、広告業界では4つ媒体を指して“4マス媒体”や“4マス広告”と呼ぶこともあります。
マス広告を活用することで、潜在層を含む大衆へのアプローチが可能になります。ただし、掲載する媒体によって必要な費用や期待できる効果、アプローチ対象は異なります。
▼マス広告における各媒体の特徴
広告媒体 |
アプローチ対象 |
特徴 |
テレビ |
不特定多数 |
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ラジオ |
番組のリスナー層 |
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新聞 |
シニア層 |
|
雑誌 |
雑誌の読者層 |
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デジタル広告
デジタル広告とは、Web上に掲載される広告の総称です。“Web広告”や“オンライン広告”とも呼ばれます。
デジタル広告には、Web検索結果に表示されるリスティング広告や、SNSに掲載されるソーシャルメディア広告、動画配信プラットフォームで配信される動画広告などが挙げられます。
デジタル広告は、商品・サービスの対象を細かく絞るターゲティングを得意とします。ターゲットの年齢や性別、居住地、興味・関心などの属性を絞って、ピンポイントに訴求できます。
また、広告の反響や効果を計る“効果測定”を行うことも可能です。複数の指標を活用することで費用対効果を分析できます。
なお、Web広告の効果測定についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
マス広告とデジタル広告の違い
マス広告とデジタル広告には広告媒体の違いだけでなく、出稿目的やターゲティング、効果測定、費用などさまざまな点で異なります。
▼マス広告とデジタル広告の違い
比較項目 |
マス広告 |
デジタル広告 |
主な出稿目的 |
不特定多数への認知拡大を図る |
ターゲットを絞っての購買促進を図る |
広告媒体 |
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌 |
Webサイト、動画配信プラットフォーム、SNS、アプリケーション |
ターゲティング |
出稿媒体や時間帯などを選定することで行う |
顧客ごとのターゲティングが行える |
効果測定 |
大まかな測定は行える |
細かで具体的な測定ができる |
費用 |
高くなりやすい |
低予算での出稿が行える |
なお、広告媒体ごとの具体的な費用相場についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
マス広告のメリット・デメリット
マス広告のメリット・デメリットは以下のとおりです。
▼マス広告のメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
|
|
マス広告は、属性を問わず不特定多数へと網羅的にアプローチできることから、短期間での認知向上が期待できます。
特に、インターネットよりもマスメディアの利用時間が長いシニア層に対しては、デジタル広告よりもマス広告の方がアプローチしやすいといえます。
一方で、デジタル広告よりもコストがかかりやすく、広告の効果を細かく数値化することも難しい点が課題です。
デジタル広告のメリット・デメリット
デジタル広告のメリット・デメリットとしては以下が挙げられます。
▼デジタル広告のメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
|
|
デジタル広告は、アプローチの対象となる人々の属性を絞り、ピンポイントなターゲティングができる点が特徴です。また、ターゲットを絞ったり、費用対効果を基に広告施策を柔軟に切り替えたりすることで、出稿コストの調整も可能となります。
ただし、デジタル広告について運用や施策の策定を効率的に行うには、専門的な知識・スキルが要求されます。
広告を出稿するまでの流れ
広告媒体を決めたら、広告を制作・出稿します。ここでは、広告に出稿する流れを紹介します。
▼広告出稿までの流れ
流れ |
概要 |
1.ターゲット・媒体の選定 |
広告でアプローチする対象や出稿先の媒体を決める |
2.問い合わせ |
広告制作会社や広告代理店へ問い合わせる |
3.広告枠の確保 |
媒体に応じて必要であれば広告枠を確保する |
4.クリエイティブの制作 |
デザイン・コンテンツ・コピーを制作する |
5.出稿・広告開始 |
審査を行い、問題がなければ広告を出稿する |
初めにアプローチ対象と広告を掲載する媒体、広告制作会社・代理店を決めて、見積もりを出します。広告枠を確保したら、クリエイティブの制作に取り掛かります。
デザインやコンテンツ、コピー制作後は、媒体ごとに広告内容や表現方法などの審査を受けます。審査通過後は期日までに出稿して、広告を開始します。
なお、広告の出稿や広告制作会社への依頼についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
マス広告とデジタル広告を組み合わせた運用がポイント
マス広告とデジタル広告は、組み合わせて運用する方法もあります。
▼マス広告とデジタル広告を組み合わせた運用の例
- ターゲットや目的に応じて使い分ける
- マス広告で使用した素材をデジタル広告に流用することで露出を増やす
- マス広告に2次元バーコードを掲載してデジタル広告と連携させる など
マス広告とデジタル広告を組み合わせて運用することで、より効率的な広告施策が可能になると期待できます。
まとめ
この記事では、マス広告とデジタル広告について以下の内容を解説しました。
- マス広告とデジタル広告の概要
- マス広告とデジタル広告の違い
- マス広告のメリット・デメリット
- デジタル広告のメリット・デメリット
- 広告を出稿するまでの流れ
- マス広告とデジタル広告を組み合わせた運用
マス広告とデジタル広告は、アプローチできる対象や費用相場、期待できる効果など、複数の違いがあります。
広告の効果を高めるためには、目的を明確化したうえで適切な広告手段を選ぶことが重要です。アプローチ対象を決めたあと、適切な媒体を選択して、広告代理店とともに広告を制作していきます。また、より効率的な広告施策を行うには、マス広告とデジタル広告を組み合わせることも有効です。
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