ネット広告とテレビ広告の違いって?メリット・デメリットを解説
近年ではインターネットの普及により、ネット上に掲示される「ネット広告」も同時に広まってきました。では、ネットサーフィンや動画サイトなどで表示されるネット広告は、テレビで流れるテレビ広告とどのように違うのでしょうか。
ネット広告とテレビ広告、それぞれのメリット・デメリットを中心に解説します。
目次[非表示]
- 1.ネット広告のメリット/デメリット
- 1.1.ネット広告とは?
- 1.2.ネット広告のメリット
- 1.3.ネット広告のデメリット
- 2.テレビ広告のメリット/デメリット
- 2.1.テレビ広告とは?
- 2.2.テレビ広告のメリット
- 2.3.テレビ広告のデメリット
- 3.ネット広告とテレビ広告を比較すると…
- 4.まとめ
ネット広告のメリット/デメリット
まずは、近年急速な広まりを見せるインターネット広告について、そのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
ネット広告とは?
ネット広告と一口に言ってもさまざまな種類がありますが、一番身近なもので言えば、スマホやパソコンでネットサーフィンをしているときによく見るGoogle広告が挙げられるでしょう。
Google広告はいわゆる「アフィリエイト広告」の一種で、媒体主(ページ主)が持つサイトやSNSに広告を設置してもらい、そのリンクを通じてユーザーが商品を購入するなど、成果につながると報酬が入るという仕組みです。
また、Youtubeで動画を見る前や見た後に広告が流れますが、これも「Youtube広告(動画広告)」というネット広告の一種です。その他、ネット広告にはSNS広告、リスティング広告、ディスプレイ広告、ネイティブ広告、メール広告などの種類があります。
ネット広告は個人でも出稿することができ手軽ですが、そこから実際に利益を出すためにはターゲティングを行ったり、どのネット広告を使うと効果的なのかのノウハウが必要だったりと、ハードルが高い傾向にあります。
ネット広告のメリット
以上のことから、ネット広告ならではのメリットを挙げると、以下のようになります。
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個人でも、数百円単位から出稿できる
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広告をクリックしたユーザーの地域、年齢層、性別、興味などを知ることができ、より良いターゲティングにつながる
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効率が悪いと感じたら手軽にターゲティングを変更でき、トライ&エラーで効率を追いやすい
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ターゲティングなどのデータを蓄積しやすい
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媒体によっては、あらかじめ予算を設定しておける
インターネット広告の大きなメリットは、個人でも数百円単位から手軽に出稿でき、効率が悪いと感じたらターゲティングの変更も容易な点です。テレビCMの出稿に必要な審査もありませんので、実績や資金がなくても広告を打つことができます。
ネット広告のデメリット
一方で、ネット広告には以下のようなデメリットも存在します。
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アフィリエイト広告の場合、外部で執筆された誇大広告がきっかけとなるトラブルの可能性がある
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リスティング広告の場合、まずKW検索ありきなので、単純な認知度アップには向いていない
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想定外のサイトに掲載されることがある
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表示されるだけで費用が発生する形態の場合、費用がかさみやすい
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ターゲティングのノウハウが必要
アフィリエイト広告をどのサイトに掲示するかは、媒体主の匙加減に左右されます。そのため、媒体主がクリック数を稼ぐために商品やサービスについて過剰な賞賛を書いてしまい、トラブルに発展してしまうというリスクは避けられません。
また、インターネット広告は個人にアプローチする面が大きい分、幅広い層に単純に知ってもらうという目的の場合は合わないことも多いです。
テレビ広告のメリット/デメリット
では、テレビ広告にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
テレビ広告とは?
テレビ番組の枠内、または番組と番組の間に流れる映像広告で、大きく分けてタイムCMとスポットCMがあります。スポットCMの最小セールス単位は15秒で、番組を指定せず時間帯を指定してランダムに放映するものです。
一方、タイムCMは30秒〜90秒で、特定の番組のスポンサーになって番組内のみのCM枠で流すものです。タイムCMは、放送エリアの違いによってネットタイム(全国)とローカルタイム(地域の放送圏域)にも分けられます。
テレビ広告のメリット
上記のようなテレビ広告には、以下のようなメリットが考えられます。
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番組内容によって視聴者層をある程度絞り込めるので、テレビを見ている不特定多数のターゲットに商品を効率よく知ってもらえる
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映像で伝えるため、印象に残りやすく覚えてもらいやすい
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ブランド力、信用性を高めやすい
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使用感、音による美味しさなどを伝えやすい
テレビ広告の最も大きなメリットは、活字や画像だけでは伝えにくい商品やサービスの魅力を音つきの映像で伝えられるということです。お肉の焼ける音、おそばを啜る音、風鈴の鳴る音などはネット広告ではなかなか伝えにくいものですが、テレビ広告なら大きな画面で伝えやすいというメリットがあります。
また、テレビ広告を出稿するためにはある程度まとまったお金と、出稿するための審査が必要です。つまり、審査を突破できる程度に信用があり、テレビCMを作成・出稿できる程度のお金を用意できる程度に安定した会社である、というブランド力や信用性をアピールすることもできます。
テレビ広告のデメリット
一方、テレビ広告には以下のようなデメリットも考えられます。
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費用が固定されているので、費用対効果の効率が悪くなる可能性もある
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放送時間が15〜30秒と、短い時間に情報を詰め込む必要がある
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録画視聴の場合、スキップされてしまう可能性が高い
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テレビの視聴時間は、若年層を中心に減少傾向にある
予算が大きく、実際に視聴されたかどうか明確に数値化しにくい点は懸念点です。また、若年層に向けてアピールしたい場合はテレビ広告だと視聴される可能性が低くなりがちです。
ネット広告とテレビ広告を比較すると…
ネット広告は審査が手軽で、個人でも出稿できるほどの安さがある反面、利益を出すためにはターゲティングを行ったり、どのネット広告を使うと効果的なのかのノウハウが必要だったりと、知識のないところから参入するにはハードルが高めです。
一方、テレビは審査が厳しく、放映料と制作料を合わせると安くても数十万円はかかるのですが、広い層に見てもらいやすく、番組内容や時間帯によって視聴者をある程度絞り込めます。そのため、一から参入するにあたっても適切なターゲット層に届けやすく、費用対効果が高いと言えるでしょう。
まとめ
ネット広告にはテキストから動画まで様々な種類があり、個人でも出稿できる反面、ノウハウがないと参入のハードルが高めです。一方、テレビ広告の場合は費用がかかりますが、広くターゲット層に届けやすいです。