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テレビ広告(TVCM)とインターネット広告の違い。メリット・デメリットを解説

※2024年8月29日更新

テレビ広告(TVCM)とインターネット広告は、日本における媒体別の広告費において上位に位置している広告媒体です。また、近年ではインターネット広告の成長が目覚ましく、テレビ広告を含むマス広告の広告費を追い抜き、差を広げつつあります。

企業のマーケティング部門や広報部門の担当者のなかには、「テレビ広告とインターネット広告の違いを知りたい」「それぞれにどのようなメリット・デメリットがあるのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、テレビ広告とインターネット広告について、それぞれの概要やメリット・デメリット、出稿する際の流れ、組み合わせる方法を解説します。


目次[非表示]

  1. 1.テレビ広告とは
  2. 2.テレビ広告のメリット・デメリット
    1. 2.1.メリット
    2. 2.2.デメリット
  3. 3.インターネット広告とは
  4. 4.インターネット広告のメリット・デメリット
    1. 4.1.メリット
    2. 4.2.デメリット
  5. 5.広告を出稿する際の流れ
    1. 5.1.テレビ広告の出稿
    2. 5.2.インターネット広告の出稿
  6. 6.テレビ広告とインターネット広告の比較
  7. 7.テレビ広告とインターネット広告を組み合わせる方法もある
    1. 7.1.メディアミックス
    2. 7.2.クロスメディア
  8. 8.まとめ


テレビ広告とは

テレビ広告とは、テレビ番組の枠内、または番組と番組の間に流れる映像広告です。テレビ広告には、大きく分けて『タイムCM』と『スポットCM』があります。

スポットCMは番組を指定せず時間帯を指定してランダムに放映するもので、最小セールス単位は15秒です。

一方、タイムCMは30秒〜90秒で、特定の番組のスポンサーになって番組内のみのCM枠で流すものです。また、タイムCMは放送エリアの違いによって、全国放送のネットタイムと地域で放送されるローカルタイムに分けられます。



テレビ広告のメリット・デメリット


テレビ広告の出稿においては、メリットとデメリットがあります。


メリット

テレビ広告には、以下のようなメリットが考えられます。


▼テレビ広告のメリット

  • テレビを見ている不特定多数のターゲットに商品を効率よく知ってもらえる
  • 映像で伝えるため、印象に残りやすく覚えてもらいやすい
  • 商品・サービスの魅力を音で訴求できる
  • ブランド力、信用性を高めやすい など


テレビ広告の大きなメリットは、活字や画像だけでは伝えにくい商品やサービスの魅力を音つきの映像で伝えられる点です。お肉の焼ける音、おそばを啜る音、風鈴の鳴る音などはインターネット広告ではなかなか伝えにくいものの、テレビ広告であれば大きな映像とともに臨場感を持って伝えやすいと考えられます。

また、テレビ広告を出稿するためにはある程度まとまった予算と、出稿するための審査が必要です。そのため、審査を突破できる程度に信用があり、作成・出稿できる予算を用意できる安定した会社だというブランド力・信用性をアピールすることもできます。

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デメリット

一方で、テレビ広告には以下のようなデメリットも考えられます。


▼テレビ広告のデメリット

  • 費用が固定されており、費用対効果の効率が悪くなる可能性もある
  • 放送時間が15〜30秒なため、短い時間に情報を詰め込む必要がある
  • 録画視聴の場合、スキップされてしまう可能性がある
  • 若年層ほどテレビの視聴時間が短い など


予算が膨らみやすく、実際に視聴されたかどうかを明確に数値化しにくいことは、出稿する際の懸念点といえます。また、若年層を中心にテレビの視聴時間が減少していることから、若年層に向けてアピールしたい場合にはテレビ広告だと接触の機会が限られやすいと考えられます。


▼平日における主なメディアの平均利用時間(全年代・年代別)

平日における主なメディアの平均利用時間(全年代・年代別)

画像引用元:総務省『令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書


出典:総務省『令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書



インターネット広告とは

インターネット広告とはインターネット上で配信される広告の総称で、さまざまな種類があります。インターネット広告の主な種類としては以下のとおりです。


▼インターネット広告の種類

  • アフィリエイト広告
  • 動画広告
  • SNS広告
  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • ネイティブ広告
  • メール広告 など


また、インターネット広告の配信先となる媒体もさまざまです。身近な例としては、以下が挙げられます。


▼インターネット広告における身近な媒体の例

  • Google広告
  • Meta広告
  • TVer広告 など


ネット広告は個人でも出稿することができ手軽ですが、そこから実際に利益を出すためにはターゲティングを行ったり、どのネット広告を使うと効果的なのかのノウハウが必要だったりと、ハードルが高い傾向にあります。

加えて、媒体ごとの広告キャンペーンへの理解も必要です。広告キャンペーンとは、広告の配信における設定や計画を指します。

例えば、Google広告では、横断的な広告配信や機械学習による自動配信を活用する“P-MAX”や、見込み・潜在顧客への認知拡大を狙う“デマンドジェネレーション”などの広告キャンペーンがあります。



インターネット広告のメリット・デメリット


インターネット広告にも、テレビ広告とは異なるメリット・デメリットがあります。自社の出稿目的に応じて使い分けることがポイントです。


メリット

ネット広告ならではのメリットを挙げると、以下のようになります。


▼インターネット広告のメリット

  • 個人でも、数百円単位から出稿できる
  • 広告をクリックしたユーザーの詳細な属性を分析できる
  • 手軽にターゲティングを変更でき、トライ&エラーで効率を追いやすい
  • ターゲティングによるデータを蓄積できる
  • 媒体によっては、あらかじめ予算を設定しておける など


インターネット広告の大きなメリットは、個人でも数百円単位から手軽に出稿でき、効率が悪いと感じた場合にはターゲティングの変更も容易な点です。広告分野画像の審査はありますが、テレビ広告のような厳しい考査も必要ないため、実績や資金がなくても広告を打てます。


デメリット

一方で、ネット広告には以下のようなデメリットがあります。


▼インターネット広告のデメリット

  • アフィリエイト広告の場合、外部で執筆された誇大広告がトラブルにつながる可能性がある
  • トレンドの移り変わりや競合他社のPDCAサイクルが早い
  • 商材に合わせて媒体やキャンペーンなどの使い分けが必要
  • 運用やターゲティングなどのノウハウが必要


インターネット広告にはさまざまな種類があり、デメリットもそれぞれ異なります。

また、インターネット広告は幅広い層の認知を向上させるというよりは、個人に深くアプローチすることに向いています。そのため、インターネット広告を成功させるにはターゲティングのノウハウが重要です。



広告を出稿する際の流れ

テレビ広告とインターネット広告では、出稿の流れが異なります。


テレビ広告の出稿

テレビ広告の出稿は以下の流れで行います。


▼テレビ広告における出稿の流れ

  1. オリエンテーション
  2. 企画案・コンテの作成
  3. キャスティング
  4. クリエイティブの制作
  5. 考査
  6. 納品


オリエンテーションで広告主の課題を洗い出して制作に関わる全員に共有したあと、課題を解決する企画を選定して絵コンテを作成します。

そのあと、企画に沿って必要であればキャスティングを行い、カメラ映像やアニメーションなどのクリエイティブを制作します。

クリエイティブが完成したら、テレビでの放映が可能かどうかの考査が行われたうえで、テレビ局に納品されます。

なお、テレビCMの考査についてはこちらの記事で詳しく解説しています。合わせてご確認ください。

  テレビCMの考査とは?広告の出稿における基準を解説 テレビCMを作るためには、考査という一定の基準を満たさなくてはなりません。考査によって、出稿する企業と広告の内容がともに一定の基準を満たすと判断されたテレビCMのみが放映されています。この記事では、テレビCMの考査について、概要や提出資料、評価基準、判断に必要な期間を解説します。 ×カケレル

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インターネット広告の出稿

インターネット広告における出稿の流れは以下のとおりです。


▼インターネット広告における出稿の流れ

  1. オリエンテーション
  2. 配信方法の決定
  3. 企画案・構成案の作成
  4. クリエイティブの制作
  5. 審査
  6. 配信


インターネット広告では、オリエンテーションで課題を明らかにしたあと、配信方法を決定します。配信する媒体によって接触機会を創出できるターゲットが異なるため、自社の商品・サービスに合った媒体を選ぶことが重要です。

配信方法が決まったら広告の企画と構成を作成したうえでクリエイティブの制作に移ります。

インターネット広告にはテレビ広告のような複雑な考査は存在しないものの、プラットフォームごとの審査があります。審査に通過すれば、インターネット広告の配信が行われます。



テレビ広告とインターネット広告の比較

テレビ広告とインターネット広告を比較すると、以下の違いがあります。


▼テレビ広告とインターネット広告の比較

項目

テレビ広告

インターネット広告

媒体

テレビ

検索エンジン・ホームページ・アプリ など

ターゲット​​​​​​​

大衆

※テレビ局が設定するターゲット層
(F1、F2など)を選定したうえでの配信も可能

狙いを絞った層

コスト

まとまった費用が必要

少額から運用可能

考査・審査

法律・放送基準・テレビ局独自の基準など、さまざまな審査の通過が必要

媒体によって異なる


インターネット広告は審査が手軽で、個人でも出稿できるほどの安さがある反面、利益を出すためにはターゲティングを行ったり、どのネット広告を使うと効果的なのかのノウハウが必要だったりと、知識のないところから参入するにはハードルがあります。

一方、テレビ広告は考査が厳しく、放映料と制作料を合わせると安くても数十万円はかかるものの、広い層に見てもらえることが特徴です。そのため、一から参入するにあたっても適切なターゲット層にリーチしやすいといえます。



テレビ広告とインターネット広告を組み合わせる方法もある

テレビ広告とインターネット広告は、組み合わせて活用することでそれぞれのメリットを生かせます。組み合わせる際は、メディアミックスやクロスメディアなどの手法が有効です。


メディアミックス

メディアミックスとは、複数の広告媒体を併用することで広告効果の向上を図る手法です。

テレビ広告とインターネット広告の両方に出稿することで、広告の接触回数を増やしてより幅広い層に訴求できるようになると期待できます。

ただし、複数の媒体に出稿することでコストがかかりやすくなるため、効率的に行うには予算配分の策定が重要です。


クロスメディア

クロスメディアとは、複数の媒体を横断的に連動させて広告施策を行う手法です。

メディアミックスが複数の媒体を並列的に利用するのに対して、クロスメディアでは広告を見たターゲットを別の媒体の広告に誘導することで相乗効果を狙います。

クロスメディアの分かりやすい例としては、テレビ広告の最後で「続きはWebで」とメッセージを入れるようなケースが挙げられます。



まとめ

この記事では、テレビ広告とインターネット広告について以下の内容を解説しました。


  • テレビ広告の概要
  • テレビ広告のメリット・デメリット
  • インターネット広告の概要
  • インターネット広告のメリット・デメリット
  • 広告を出稿する際の流れ
  • テレビ広告とインターネット広告の比較
  • テレビ広告とインターネット広告を組み合わせる方法


テレビ広告とは、テレビ番組の枠内、または番組と番組の間に流れる映像広告です。一方、インターネット広告とはインターネット上で配信される広告の総称で、さまざまな種類があります。

テレビ広告とインターネット広告はそれぞれメリット・デメリットが異なります。広告出稿の目的に応じて使い分けるほか、組み合わせて活用する方法も考えられます。

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