広告のターゲットを絞る3つの理由とコツを解説
広告を出稿する際は、ターゲットを絞ることが重要です。さまざまな物やサービスにあふれている現代では、ユーザーの属性に合わせた広告が求められています。
しかし「ターゲットを絞るメリットが分からない」「ターゲットを絞るコツを知りたい」とお悩みの担当者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、広告のターゲットを絞る理由とコツについて解説します。
目次[非表示]
- 1.広告のターゲットを絞る3つの理由
- 1.1.①より効果的な訴求ができる
- 1.2.②競合他社との優位性を明確にしやすい
- 1.3.③費用対効果を高められる
- 2.ターゲットを絞る2つのコツ
- 2.1.①競合他社を分析する
- 2.2.②狭く深く追求する
- 3.STP分析を活用した効果的な広告運用
- 4.まとめ
広告のターゲットを絞る3つの理由
広告のターゲットを絞る理由として、以下の3つが挙げられます。
①より効果的な訴求ができる
ターゲットを絞ることで、ユーザーに対する訴求力の高い広告を打ち出せるようになります。
不特定多数のユーザーに向けて魅力ある広告を打ち出すのは難しいことです。しかし、ターゲット像を絞ることでユーザーのニーズを分析しやすくなります。その結果、ターゲットのニーズに近い商品やサービスを宣伝できて、購買見込みの高いユーザーと接点を持ちやすくなります。
また、ターゲットに合わせたキャッチコピーやデザインを考案することで、訴求力を上げることができます。
②競合他社との優位性を明確にしやすい
ターゲットを絞ることには、競合他社との差別化を図るねらいもあります。
ターゲットに合わせた自社の商品・サービスの強みをアピールすることで、競合他社との違いを際立たせることが可能です。商品・サービスのイメージが自社と結びつけば、競合他社に対する優位性も確立できます。
また、ピンポイントな魅力を発信すると、ファンの獲得も期待できます。ファンの口コミによって、宣伝効果を得られることも期待できます。
③費用対効果を高められる
ターゲットを絞ることで、購入の見込みが低いユーザーにかけるコストを抑えられます。
例えば、リスティング広告のように、広告が一度表示されるごとに費用が発生する場合、ターゲットを絞らないと購入見込みのないユーザーにも広告が表示されてしまいます。
ターゲットを選定すれば、購入につながりやすい顧客に広告を表示することが可能です。購買意欲の高いターゲットへの訴求に注力することによって、少ない広告費用でより高い効果が期待できます。
ターゲットを絞る2つのコツ
ここからは、ターゲットを絞る際に押さえておきたい2つのコツを紹介します。
①競合他社を分析する
自社商品・サービスの特色を知るために、競合他社の商品の分析は欠かせません。
競合他社の商品・サービスの優れている部分や、マーケティング戦略を分析することで、訴求できるユーザー層が明確になりターゲットが絞れます。また、競合他社の商品を比較して、自社の商品・サービスの特徴を把握することが大切です。
▼競合他社を分析するポイント
- 商品・サービスの強み・弱み
- ターゲット層
- 広告媒体の種類
- 起用したタレント など
②狭く深く追求する
万人受けを狙って宣伝するよりも、ニッチな需要を満たすほうがブランドを確立できます。
競合他社との差異がない場合、何かのきっかけでほかの商品・サービスに顧客が流れてしまう可能性があります。しかし、自社の商品にしかない魅力を発信すれば、積極的に選んでもらうことが期待できます。
▼ニッチな需要を満たす商品の例
- 高身長の女性向けアパレル製品
- 独身男性向けの冷凍スペースが大きい冷蔵庫
- 女性向けのヘルシーなラーメン など
自社商品にしかない要素を狭く深く突き詰めることで、根強いユーザー層の形成につながります。
STP分析を活用した効果的な広告運用
ターゲットを絞る方法の1つとして“STP分析”というマーケティング手法があります。
STPは、Segmentation(セグメンテーション)・Targeting(ターゲティング)・Positioning(ポジショニング)の頭文字を組み合わせたものです。STP分析を行うことによって、誰に何を届けるのかが明確になります。
セグメンテーション
セグメンテーションとは、属性ごとにユーザーを分類することです。市場細分化ともいいます。セグメンテーションを行う際は、主に以下の4つの区分けを使用します。
▼セグメンテーションにおける区分け
項目 |
詳細 |
デモグラフィック |
職業・収入・家族構成・年齢など |
ジオグラフィック |
国・人口・居住地域・気候など |
サイコグラフィック |
性格・ライフスタイル・趣味など |
ビヘイビアル |
利用頻度・重視する利益など |
デモグラフィックは属性、ジオグラフィックは地理的情報、サイコグラフィックは興味関心、ビヘイビアルは行動の傾向を細分化します。
セグメンテーションによって、顧客を大別することがSTP分析の第一歩です。
ターゲティング
ターゲティングとは、セグメンテーションで分類した顧客のなかから、ターゲットを決めることです。
細分化した顧客のなかから、自社の商品の強みが活かせそうなユーザー像を絞り込みます。アプローチできるユーザー数が制限されますが、ニーズに合わせた訴求を行うことで、結果に結びつきやすくなります。
ポジショニング
ポジショニングとは、市場における自社の立ち位置を決定することです。
価格や品質などの軸で自社と競合他社を比較して、自社が勝てるポジションを見つけます。複数の軸を同時に比較するとデータが複雑になるため、同時比較する際は1〜4つの軸を選ぶのが基本です。
▼ポジショニングの軸の例
- 価格
- 品質
- ニーズ
- 商品価値
- 利用シーン
- 機能数
- 年齢 など
まとめ
この記事では、広告のターゲットについて以下の内容を解説しました。
- 広告のターゲットを絞る理由
- ターゲットを絞るコツ
- STP分析を活用した効果的な広告運用
広告を出稿する際はターゲットを絞ることで、明確なユーザー像に基づいた効果的な訴求ができるようになります。ユーザーへの適切なアピールやニッチな需要を満たすことが、ターゲティングで成果を挙げるコツです。
また、STP分析を活用することで誰に何を届けるのかが明確になるため、効果的に広告を運用することが可能となります。
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なお、出稿先の選び方については、こちらの記事をご覧ください。