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テレビCMのサウンドロゴとは?目的や作り方を詳しく解説

テレビCMには、印象的なフレーズがたくさん使われています。その中でも、商品名や企業名を音に載せて流すものを「サウンドロゴ」と言います。サウンドロゴが使われているテレビCMは印象に残りやすく、思わず口ずさんでしまうほど覚えている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、テレビCMのサウンドロゴとはどんなものか、目的や効果、作り方などについて詳しく解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.サウンドロゴとは?ジングルとの違い
  2. 2.サウンドロゴの目的・効果
    1. 2.1.視聴者の記憶に残りやすい
    2. 2.2.イメージを伝えやすい
    3. 2.3.認知度や信頼感、親近感につながる
  3. 3.サウンドロゴの作り方
  4. 4.サウンドロゴ制作時のポイント
    1. 4.1.1.繰り返しを使う
    2. 4.2.2.商品やサービス、企業の特徴やメッセージを入れる
    3. 4.3.3.リズムやテンポをイメージに合わせる
  5. 5.サウンドロゴの事例5選
    1. 5.1.Panasonic
    2. 5.2.アコム
    3. 5.3.第一三共ヘルスケア
    4. 5.4.ドミノ・ピザ
    5. 5.5.森永製菓
  6. 6.まとめ

サウンドロゴとは?ジングルとの違い


サウンドロゴとは、テレビCMをはじめとした「音」を使う広告において、企業名やポリシーなどと共に流れる音や短い楽曲のことです。メロディに企業名や商品・サービス名を載せていることが多いですが、音楽から企業名や商品・サービス名がわかりさえすれば、歌詞があってもなくてもサウンドロゴと呼ばれます。数秒でも印象に残るサウンドロゴを作ることで、視聴者の記憶に残り続けられるでしょう。

サウンドロゴと混同されやすいものに、「ジングル」があります。ジングルとは、テレビCMの開始・終了時や、テレビ番組において楽曲・コーナーの切り替わり、番組の節目などで使われる短い音や音楽のことを指します。ジングルとは名前どおり、英語で鈴が鳴るような擬音語のことを指し、場面転換が主な目的であるため、広告目的で使われるサウンドロゴとは使われ方が全く異なります。

サウンドロゴの目的・効果

サウンドロゴの目的や効果を、3つのポイントから解説します。

視聴者の記憶に残りやすい


サウンドロゴを使うことで、視覚だけでなく聴覚にも訴えかけることができ、記憶に残りやすいです。一般的に「テレビCMを覚えている」という場合、サウンドロゴの部分を覚えている人は多いでしょう。思わず口ずさんでしまうようなフレーズを使うのがポイントで、企業名や商品名をキャッチーなフレーズと組み合わせることで、視聴者の記憶に残りやすくなります。

イメージを伝えやすい


サウンドロゴを商品・サービスのイメージや、企業ブランディングなどとつなげる方法があります。人は音やメロディによって「かっこいい」「かわいい」「元気が出る」「落ち着く」などさまざまな印象を受けます。そのため、サウンドロゴの雰囲気を通じて商品・サービスのイメージや企業イメージを伝えることができます。また、サウンドロゴは企業や商品の名前だけでなく、メッセージを含めてワンフレーズとして覚えやすく発信することも可能です。

認知度や信頼感、親近感につながる


サウンドロゴによって企業名や商品・サービス名が視聴者の印象に残れば、「よくテレビCMでやっている企業(商品、サービス)だ」と思ってもらいやすくなり、サウンドロゴを聞いただけでパッと企業や商品・サービスが思い浮かぶようになるでしょう。

一般的に、人間には繰り返し見たり聞いたりするものに良い印象を持ちやすい「単純接触効果」という心理があり、テレビCMでサウンドロゴを繰り返し流すことで、企業や商品・サービスについての認知度アップはもちろん、信頼感や親近感アップにもつながると考えられます。

サウンドロゴの作り方


サウンドロゴは、大きく分けて以下の4ステップで作ります。

  1. 打ち合わせ

  2. 制作

  3. デモ音源の確認・修正
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  4. 最終納品

打ち合わせでは企業や商品・サービスのコンセプトを確認し、ブランドイメージや企業理念、ターゲット層などに合わせてサウンドロゴで使いたいリズム、メロディ、楽器などを決めていきます。このとき、イメージに近いサンプル音源などを持っていくとより伝わりやすいでしょう。

実際の制作は、プロの音楽クリエイターや制作会社に依頼します。サウンドロゴは短いことから、だいたい1週間程度でデモ音源が出来上がってくることが多いです。このデモ音源を聴いて確認・修正を行います。イメージと異なる場合、希望がある場合はデモ音源の時点で希望を伝えましょう。最後に、デモ音源と修正希望を合わせて音質の補正や細かな編集(ミキシング、マスタリング)を行い、納品となります。

サウンドロゴ制作時のポイント

サウンドロゴを作る際に、意識しておくとよいポイントが3つあります。

1.繰り返しを使う


前の章でも触れたように、人間は繰り返し見たり聞いたりするものに好意的な印象を持ちやすいです。そこで、ブランド名や商品名、企業名などを繰り返す手法があります。シンプルですが非常に効果的な方法で、実際に「キリンレモン」「伯方の塩」「求心」などのテレビCMでは、フレーズをメロディとともに繰り返すことで視聴者の印象に強く残っています。

2.商品やサービス、企業の特徴やメッセージを入れる


商品やサービス、企業の名前の前や後に、特徴やメッセージを入れてワンフレーズとする手法です。「取っ手のとれるティファール」「HITACHI Inspire the next.」などは良い例です。


ティファールの方は商品としてアピールしたい特徴を、日立は企業理念として伝えたいメッセージを込めています。名前とともに特徴やメッセージを合わせてワンフレーズとして覚えてもらえば、視聴者によりわかりやすく伝えられるでしょう。

3.リズムやテンポをイメージに合わせる


リズムやテンポを商品やサービス、企業イメージと合わせることも重要です。


例えば、かっこよさが売りの商品やサービスにかわいいリズムやテンポのサウンドロゴを組み合わせてはミスマッチになってしまいます。企業イメージも同じように、先進的・進歩的なイメージにしたいのか、伝統を大切にしているのかなどで変わってきます。

表現したいイメージと合ったリズムやテンポでサウンドロゴを作りましょう。

サウンドロゴの事例5選


最後に、実際のテレビCMで使われているサウンドロゴの事例を5つご紹介します。

Panasonic

テレビCMの最後に企業ロゴとともにポーン、という音が鳴り、一言「♪Panasonic」と入れるサウンドロゴは、多くの人が覚えているのではないでしょうか。音も言葉もあえて余計なものを削ぎ落とし、極限までシンプルを追求することで、逆に人々の心に残るサウンドロゴを打ち出せた好例です。

アコム

「♪はじめての、アコム」と短いフレーズに乗せてわかりやすくメッセージを伝える手法です。特に、今回取り上げたバージョンは侍をイメージしたテレビCMになっていることから、初めのサウンドロゴは和風にアレンジされています。最後にはテレビCMの雰囲気に合わせてポップなバージョンも入っており、こうしてアレンジできるのもサウンドロゴの良さと言えます。

第一三共ヘルスケア

テレビCMの初めに企業ロゴとサウンドロゴを入れることで、「これからこの企業のテレビCMが始まります」とわかりやすくアピールできるサウンドロゴです。また、企業名が「第一三共ヘルスケア」と長いことから、口に出しやすい「♪第一三共」の部分までをサウンドロゴとしているのもポイントです。

ドミノ・ピザ

ポップでキャッチーなフレーズに乗せて「♪ドミノ・ピザ」とブランド名を伝えるサウンドロゴです。思わず口に出したくなるメロディーは、多くの人が口ずさんだことがあるのではないでしょうか。CMの初めにも「ドミノ」と一言入れてよりわかりやすくしているのも、サウンドロゴの一種と言えます。

森永製菓

CMの最後に「モリナガ」と入るサウンドロゴはもちろん、その直前に「♪カカオもやっぱりモリナガ」と、フレーズに乗せて歌っているのもサウンドロゴの一つです。ポイントは、企業名のサウンドロゴと、フレーズのサウンドロゴの音を合わせているところ。こうすることで、1つのテレビCMの中で繰り返しの効果も得られます。

まとめ

サウンドロゴとは、メロディや音に商品・サービス名や企業名を載せたもので、視聴者の記憶に強く残りやすいほか、イメージを伝えやすい、認知度や信頼感アップにつながるなどの効果もあります。

サウンドロゴを作る際には、繰り返しや特徴・メッセージなどを意識し、リズムやテンポを商品・サービスや企業のイメージと合わせられるようにするのがポイントです。今回ご紹介した事例のように、視聴者の印象に残りやすいサウンドロゴで効果的なテレビCMを作りましょう。


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