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テレビCMをイラストで作るには?メリット・デメリットもご紹介

近年、アニメや漫画の人気が高まるにつれ、アニメーションでCMを作る企業も増えてきました。しかし、アニメーションは絵を動かすという性質上、コマ数が多く必要になりCM製作費もかさみやすいです。一方、イラストであれば数枚で完結することもできます。

今回は、そんなイラストを用いたテレビCMの作り方とメリット・デメリットについて見ていきましょう。

目次[非表示]

  1. 1.イラストを使ったテレビCMの作り方
    1. 1.1.一般的なテレビCMの作り方
    2. 1.2.イラストを使ったテレビCMの作り方
    3. 1.3.イラストとアニメはどう違う?
  2. 2.テレビCMにイラストを使うメリット・デメリット
    1. 2.1.メリット
    2. 2.2.デメリット
  3. 3.イラストが向いているテレビCMとは?
  4. 4.まとめ

イラストを使ったテレビCMの作り方

テレビCMをイラストで作るには、どんな手順が必要なのでしょうか。一般的な実写をメインとするテレビCMの作り方と比較しながらご紹介します。

一般的なテレビCMの作り方

イラストを使ったテレビCMの作り方の前に、まず一般的な実写テレビCMの作り方を確認しておきましょう。各CMや制作会社によって細かな違いはありますが、実写のテレビCMはだいたい以下のような手順で作られます。

  1. CM内容を企画する
  2. CM内容の絵コンテを作る
  3. CM素材を撮影する
  4. 絵コンテに合わせてCMを仮編集する
  5. チェックを経て、本編集を行い完成

絵コンテ〜本編集までは、CM制作会社に依頼することもできます。場合によっては、CMの枠を取ってくれる広告代理店が制作会社を手配してくれることもあるので、広告主は企画の枠組みとイメージだけを伝えれば良い、というケースもあります。

イラストを使ったテレビCMの作り方

イラストを使う場合でも、基本的な作り方の流れは同じです。CM素材を撮影するという工程が、イラスト制作の工程に置き換わるため、出演するタレントなどのスケジュール調整ではなく、イラストレーターへの発注となります。その後、出来上がったイラストに対してBGMとナレーション、SEをつけて仕上げれば完成です。

必要なイラスト素材の枚数は、だいたい15秒のCMで6〜8カット程度が一般的です。イラストレーターにカット作成を依頼し、納品してもらったら編集に移ります。イラストの枚数や書き込み具合、タッチなどでも料金が変わってくるので、どのイラストレーターに頼んでも同じ料金というわけにはいかない点に注意しましょう。

イラストとアニメはどう違う?

イラストは動かない1枚絵ですが、アニメーションは絵が動きます。絵を動かすには、だいたい1秒間に8コマの絵が必要です。つまり、単純計算でイラストなら1本分のカット数を、アニメーションなら1秒で消費してしまうので、イラスト素材よりアニメ素材の方が高額な制作費用が必要になります。

テレビCMにイラストを使うメリット・デメリット

色鉛筆

テレビCMにイラストを使うことで、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

メリット

イラストを使ったテレビCMには、以下のようなメリットがあります。

  • アニメーションやモデルを採用するのに比べて、費用が安価になる
  • タレントなどと違い契約期限などがないので、流用しやすい
  • 目に見えないサービスなども、簡潔に伝えやすい
  • 実写のテレビCMがまだまだ多い中において、比較的目立ちやすい
  • ほのぼのしたタッチや劇画調など、タッチで雰囲気を伝えやすい

イラストを使ったテレビCMは、実写では伝えにくい目に見えないサービスや、商品・企業の持つ雰囲気なども、イラストを使うことで簡潔に伝えやすくなります。Web媒体との親和性も高く、アニメタッチのイラストを使えば若年層にもウケが良いので、特に若者世代向けのCMに良いでしょう。

また、出演者のイメージに左右されにくいので、タレント起用の場合と異なり、不祥事によって放送できなくなるといったトラブルもありません。

デメリット

反対に、イラストを使ったテレビCMには、以下のようなデメリットも考えられます。

  • イラストのタッチやテイストによっては、ブランディングを失敗することもある
  • リアリティを出しにくい
  • 依頼するイラストレーターやイラストによっては、実写CMと比べて制作時間がかかるケースもある
  • 絵コンテの時点で非常に細かいイメージ作成が必要

イラストは、その性質上どうしてもリアリティを出しにくい傾向にあります。また、依頼するイラストレーターやイラストの種類、枚数によっては、実写CMより制作時間がかかるケースも。商品や会社のイメージに合うか、十分な制作期間を設けられているかなど、企画の段階でできるだけ詳細なイメージを固めておきましょう

イラストが向いているテレビCMとは?

ペンタブ

以上のメリット・デメリットから、イラストを使ったテレビCMは、以下のような商品やサービスに向いていると考えられます。

  • 説明が難しい、認知度が低い
  • インパクトを与えたい
  • 柔らかさを押し出したイメージにしたい

イラストを使ったテレビCMは、コストを抑えやすいという大きなメリットはあるものの、必ずしもすべての商品やサービスに合うとは限りません。上記のような商品やサービスを展開しているのであれば、実写やアニメーションではなくイラストを使ったテレビCMを制作するのもおすすめです。CMを企画する段階で、どんなブランディングをするかよく検討しましょう。

まとめ

イラストを使ったテレビCMは、アニメーションや実写と比べてコストを抑えやすい傾向にあります。タッチによって雰囲気を伝えやすい、契約期限などがないため流用しやすいなど、イラストならではのメリットも。特に、実写では説明が難しいサービスや商品を伝えるときには、ぜひイラストを使ってみてはいかがでしょうか。

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