周年事業の目的って?社内向けと社外向け、それぞれで意識するべきこと
周年事業とは、企業が節目を迎えた年に社員や取引先に向けて開催するイベントのことです。
これまでの感謝や今後のビジョンを伝えるチャンスではあるものの、頻繁に行うものではないため社内にノウハウが蓄積されていないケースや、多様な価値観を持った従業員に一体感を持たせる難しさがあります。
周年事業を成功させるために重要なポイントである目的やターゲットについて考えてみましょう。
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目次[非表示]
- 1.周年事業の目的を明確に
- 2.誰のための周年事業なのかを明確に
- 2.1.社内のコミュニケーション強化のために
- 2.2.社外に向けたブランディングのために
- 3.まとめ
周年事業の目的を明確に
周年事業で大切なことは目的を明確にすることです。
目的が確定すれば必然的にどのような周年事業をするのが最適なのか、企画が決まりやすくなります。
社内向けの周年事業
社内へ向けて周年事業を行う目的はいくつか考えられます。例えば、社員へこれまでの感謝を伝えたり、社史や企業理念への理解促進、今後のビジョンや戦略の共有などです。
企業にとって全社員が一堂に会する機会はほとんどありません。全社員に向けて前向きなメッセージを発信することで、モチベーションの向上を図り、節目を迎えられた功績を振り返りながら企業の未来像を共有することで一体感を生み出すことができます。
<社内向け周年事業の主な目的>
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社外向けの周年事業
社外へ向けて周年事業を行う目的は、取引先に感謝を伝え関係をより強固なものにすることや、新商品や新規事業についての発表、プロモーションが考えられます。
周年記念パーティやセミナーを開催し、取引先に日頃の感謝を伝えることに加え、これまでの実績の発表や、今後の取り組みをPRすることで新たなビジネスチャンスを生み出す場としても活用することができます。
<社外向け周年事業の主な目的>
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誰のための周年事業なのかを明確に
周年事業の目的を明確にしたあとは、限られた時間や予算の中でどのように周年事業を行えば目的を達成できるのか細分化して考えていきましょう。
社内のコミュニケーション強化のために
社内のコミュニケーションを活性化させるために周年事業を行う企業はよくあります。
例えば、社員旅行のようなレジャー企画では社員同士が非日常を長時間ともに過ごすことで、お互いに新たな一面を発見出来たり、コミュニケーションが活発になります。
また周年記念ミーティングやディスカッションも効果的でしょう。
例えば、役員が事業所などを訪問し現場の声に耳を傾けたり、企業理念を共有したりディスカッションを行うことで従業員の意識改革も図れます。ミーティングの様子をレポートにまとめたり映像にして社員全員に届けることで、一体感を醸成することもできるでしょう。
1日2日でできるものから、時間のかかるものまで、コミュニケーション強化のためにできる周年事業はたくさんあります。
社外に向けたブランディングのために
節目の年を絶好の好機としてとらえると、周年事業でただ単に販売促進をかけるだけでなく、これからのビジョンを広く発信してイメージアップを図るなど、事業をより成功へ導くための攻めの手を打つことができます。
周年事業を契機としたブランディングは、社内の意志統一が図りやすく、社外にも未来を見据える前向きな印象を与えることができます。これからの経営戦略や新しい方針を発信していきましょう。
周年事業は、株主や取引先だけでなくエンドユーザーへのブランディングを進める機会でもあります。
例えば、ブランディングの象徴としてアニバーサリーロゴを作成したり、商品パッケージを刷新することでわかりやすく企業が発信したいイメージを届けることができます。
まとめ
周年事業の目的や役割は広がりをみせています。記念式典やイベントは社内の一体感を醸成し、社外に対しても自社の未来像、経営戦略や新しい方針を示す良い機会となるでしょう。
単なるイベントで終わらせず自社の価値や魅力を知ってもらい、将来へつながるような攻めの周年事業は日常業務と並行して運営していくには難しい場合があります。不安な場合はサポート企業に相談してみても良いかもしれません。